イソップ童話の「3人のレンガ職人」の物語をご存知でしょうか?
世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、
「ここでいったい何をしているのですか?」
と尋ねた。
「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」
男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。
「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」
旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。
もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。
「ここでいったい何をしているのですか?」
「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」
旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。
また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。
「ここでいったい何をしているのですか?」
旅人は興味深く尋ねた。
「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。
ピラティスでは、細かい動き一つ一つを解剖して必要な筋肉を鍛えたり、反対にリリースもして骨の可動をしていきます。初めは思った通り身体が動かせないため、地味に感じたりつまらなく思う事もあるかもしれません。でもピラティスの一番の楽しみ方は自分の意識で自分の身体をコントロールすること。思った通りに動けること・それに気づけることはとっても楽しい事であり喜びです!それは生きている中ですべてに通ずること。学びなのです。
ピラティスの先に何を見るのか?ピラティスではコアを意識させるためにお腹にフォーカースしますがピラティスは「人間らしく健康に」人間らしさとは二足歩行。だから私のピラティスのコンセプトのひとつに「いつまでも自分の足で歩けること」としています。
ピラティスはリハビリからきているので横になって行うことが多いですが、その状態でも自分のニュートラルポジションを見つけてニュートラルを保ちながら伸びや縮みを意識して思った通りに動けることがピラティスらしさ。ただのコアトレで終わらせない!あなたにとってピラティスを通しでどうなっていくか、学びながら楽しめるエクササイズです。