ピラティスでは、細かい筋肉を丁寧に動かして、関節や骨を動かしていく練習をします!
ここで言っている細かい筋肉とは、インナーマッスルのこと。
それと反対に大きくて強い筋肉をアウターマッスル。大きい筋肉は鍛えることで「太く強く」なります。
マッチョになりたい!メリハリボディがほしい!そんな場合は大きな筋肉を鍛えることはオススメです。
アウターマッスルの特徴は「瞬発力と強さ」ですが、欠点は疲れやすい事。生活の中で大きな筋肉ばかり使っていると筋肉疲労がおこりやすく身体がだるく筋肉は固まりやすくなっていきます。
おおぶりな動きが得意なのもアウターマッスルの特徴。
逆にインナーマッスルは、継続的な動きやしなやかな動きを得意としています。持久走の選手にマッチョな選手がいないように繰り返しの動作をおこなっても疲れにくい筋肉。でもアウターマッスルのように力強い作用はないんです。
このアウター・インナーの弱い部分を補うためにお互いが存在しています!
オリンピック選手で例えるなら
(みんなそれぞれのカラダの使い手なのでそれぞれの競技で必要な筋肉が違うのは前提)
水泳選手は水圧を押していくための筋肉はアウターマッスルが成長していて大きく見えるけど、
スピードをキープして長く泳ぐためのサポートをしているのはインナーマッスルです。
疲れやすいアウターマッスルを使いすぎてしまうと、ラストスパートで限界が来てしまいます。
さらに水中でエネルギーを生み出すためには、体幹から力を作ることが必要。その安定した体幹をも兼ね備えているのです!
器械体操の選手も、助走をつけて跳ぶ動作は瞬発力を得意とするアウターマッスルがおこなっていますが、空中でひねりを入れて回転をしたり着地で骨盤の上に重心を置くような動作は内側からのインナーマッスルが働いています。(着地で勢いのある動作を止める役割はアウターももちろん働いているよ!)
そのインナーマッスル。どうやって鍛えるの??
インナーマッスルは鍛えるよ言うより、目覚めさせる作業が大切
わたしたちは大きくて使いやすいアウターマッスルを使って動きがちです。先に大きな力を使ってしまうと細かい動作を得意とするインナーマッスルは使われません。それが続くと、インナーマッスルの使い方が分からなくなってくるの!
そこでピラティスの出番!
いかにアウターにスイッチを入れずにインナーにアプローチしていくかを練習します!
だからピラティスの種目はいつもゆっくり動くでしょ?早い動きをすると得意分野のアウターさんが動いてくれちゃうから。
しっかりアウターさんには休んでいただいて、インナーさんを目覚めさせる!
ピラティスのエクササイズができないと「筋肉がない」と思いがちですが、眠っていて使えていないという事が多いです。逆に、出来ているように見えてのアウターを使っている場合も多い!
目覚めて気づけてしまえば、あとは使っていくことでさらに動きやすくなっていくのです。
眠っている筋肉を呼び覚まして自分の意のままにコントロールできる身体を目指す事が、ピラティス。